流鏑馬(やぶさめ)とは?

sokaijoba

埒(らち:柵の事)で仕切られた直線を走行しながら、鏑矢(かぶらや:先端に卵型で中が空洞の武具を付けたもの)で、進行方向左手にある3つの的を射る騎射。

神事(しんじ)やイベント等で、伝統的なスタイル(作法、礼法が重んじられる)が披露されています。

競技として行われているものもあり、こちらはスポーツ流鏑馬等と呼ばれています。

伝統の流鏑馬

伝統的なスタイルには、小笠原流、武田流等の流派があり、その中でもさらに分かれていたり、流派ごとに作法や服装等が異なります。

作法、礼法を重んじる伝統スタイルなので、スポーツとして楽しみたい方には向きません

神事で奉納されたり、イベントで披露されたりする為、場所ごとに馬場(ばば:走るコース)の長さ(200~250m前後が多い)や、的までの距離や間隔が変わってきます。

的も木材で作られたもの、紙で作られたもの、土器等と種類があります。

小笠原流流鏑馬の服装

綾藺笠(あやいがさ:いぐさを編んで裏に布を張った笠)、鎧直垂(よろいひたたれ:鎧の下に着る着物)、行縢(むかばき:鹿の夏毛で作られる)、射籠手(いごて:弦が袖に当たるのを防ぐ)、太刀、弦巻(つるまき)

武田流流鏑馬の服装

鬼面綾檜笠(きめんあやひがさ:神事の際は頭頂部に鬼の面をつける)、鎧直垂、行縢、射籠手、太刀、前差し(まえざし)、弦巻

流鏑馬が日本独自の理由

1、日本の在来馬(ざいらいば)・和種に乗る事
木曽馬(きそうま:長野県天然記念物)、北海道和種「通称は道産子(どさんこ)」等。

2、狩装束(かりしょうぞく)を着る事

3、和式馬装をする事
和鞍(わぐら)、和鐙(わあぶみ)、和ハミ・轡(くつわ:ハミの事、三懸(さんがい)「面懸(おもがい:轡を固定する為に頭にかける緒)、胸懸(むながい:鞍を固定する為につける緒)、鞦(しりがい:鞍から尻にかける緒)」等。

4、立ち透かし(たちすかし)で騎乗する事
腰を鞍に付けずに浮かし、脚で馬を挟まずに、舌のような形をした和鐙に立って乗り、膝と足首で揺れを吸収し、上半身を固定する技術。

スポーツ流鏑馬のルール(桜流鏑馬)

十和田流鏑馬観光連盟により主催されている、毎年4月に青森県十和田市で行われる女性限定の流鏑馬大会でのルールの一部を解説していきます。

規定は変更もあるので、細かい部分は十和田流鏑馬観光連盟で確認してください。

初級、中級、上級とクラスが分かれていて、制限時間も12~17秒と変化し(オーバーすると無得点)、使える弓の重さや鏑矢の羽の枚数も決まっています。

走路は幅1.8~2.5m、長さ180~200m、的までの距離は3~4m、間隔は50~60m、高さは1.5~2mで的に当てた得点を競います

▼和種、和種系が基本

▼馬装
和鞍、和鐙、和ハミ、三懸が基本。

▼服装
和装、安全帽(あご紐付き)又はヘルメット。

スポーツ流鏑馬のルール(流鏑馬競技連盟)

競技会や団体によって大きく異なるので、ここでは参考までに流鏑馬競技連盟のルールの一部を解説していきます。

規定は変更もあるので、細かい部分は流鏑馬競技連盟で確認してください。

会場に合わせて変更はあるけれども、走路は幅2.5m、長さ170mで、埒の高さ70cmが基準。110mを16秒以内に走行し、騎射しなければ無得点になります。

走路の始点から35mに一の的、50m間隔で二の的・三の的があり、的までの距離は4~6m、高さは1.5~2m。

◆征矢(そや:先端が鋭い)競技の場合
80×80cm角のベニヤ板で、1~5点までの5重丸が書かれています。どこを射たかで得点を競います

◆神頭矢(じんどうや:木の板を割る為、先端に硬い木の塊をつけたもの)競技の場合
40~45cm角の木材や発砲スチロールで、射抜くか割ったら得点になります

▼原則、在来種

▼馬装
原則、和鞍、和鐙、轡、手綱、三懸。

▼服装
上衣、袴(はかま)は弓道着や剣道着に準じたもの、直垂、水干(すいかん:平安装束)も可能。射籠手。射沓(いぐつ:騎射に使うくつ)、馬上沓(ばじょうぐつ)、貫(つらぬき)、足袋、草鞋(わらじ)等。

-乗馬競技や乗り方の種類