川上祭(サンヤレ祭)・流鏑馬(読み方:かわかみまつり さんやれまつり)は、滋賀県高島市今津町にある、日置神社(ひおきじんじゃ)と津野神社(つのうじんじゃ)の両社の春祭りとして、毎年行われます。
酒波(さなみ)の日置神社、北仰(きとげ)の津野神社が輪番で、長さ約20mの大幟(おおのぼり)2本と、神輿を出します。
両神社で式典の後、大幟が御旅所(おたびしょ:目的地)である平ヶ崎馬場(へがさきばんば)へ向かい、それぞれが行列します。
大幟が到着した後、サンヤレ踊りが始まり、神輿が会場の奥へ到着すると、神輿渡御(みこしとぎょ:隊列で行進する祭事)、流鏑馬(やぶさめ)が行われます。
続いて、子供達が小幟(このぼり:サンヤレ)を持って、先に付けた天下泰平、五穀豊穣を願う紙を地面に叩きつけながら、落としあいながら馬場を進み、これに続いて、立てられた2本の大幟が交互にゆっくり進み、神輿の前まで進むと横倒しにされて終わります。
川上祭(サンヤレ祭)・流鏑馬
馬上から的を弓で射るわけではなく、会場である両側には埒(らち)が設けられた、直線の平ヶ崎馬場を駆け抜けながら、装束姿で型を見せる形式的なものになります。
その後は、素馳(すばせ:的を射ずに全力疾走)が行われます。
川上祭(サンヤレ祭)・流鏑馬の服装
綾藺笠(あやいがさ:いぐさを編んで裏に布を張った笠)、水干(すいかん:丸襟で背縫いがない)、馬乗り袴(うまのりばかま)、箙(えびら:矢を入れる容器)、足袋
※和鞍(わぐら)を使います。
川上祭(サンヤレ祭)の始まりや由来、歴史、起源は?
1039年(長暦3年:ちょうりゃく)に行われたという記録がありますが、明確な起源は分かっていないそうで、明治時代以降に今の形になった様子。
川上祭りのサンヤレとして、1988年(昭和63年)3月31日に、記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(滋賀県選択)に登録されています。
川上祭(サンヤレ祭)は、いつ行われるの?
毎年4月第3日曜日に行われます。
平ヶ崎馬場の場所・住所(アクセスと駐車場)
滋賀県高島市今津町日置前
▼電車
JR湖西線近江今津駅より車で約8分
▼バス
JR湖西線近江今津駅より総合運動公園線「消防本部前」下車、徒歩約3分
日置神社の場所・住所(アクセスと駐車場)
滋賀県高島市今津町酒波857−3
▼電車
JR湖西線近江今津駅より車で約11分
▼バス
JR湖西線近江今津駅より総合運動公園線「酒波」下車、徒歩約5分
津野神社の場所・住所(アクセスと駐車場)
滋賀県高島市今津町北仰316−1
▼電車
JR湖西線近江今津駅より車で約8分
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