大國魂神社くらやみ祭・競馬式とは?

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大國魂神社くらやみ祭・競馬式(読み方:おおくにたまじんじゃくらやみまつり こまくらべしき)は、東京都府中市にある、大國魂神社の例大祭くらやみ祭(4月30~5月6日)で、毎年行われます。

府中は良馬(りょうば)の産地で、朝廷に駿馬(しゅんめ:速い、すぐれた馬)を献上する為に、馬場(ばば)で走らせて選定した行事が、競馬式と呼ばれています。

約千年も続けられている古式行事で、20時より4頭(一之駒:いちのこま~四之駒:よんのこま)が、旧甲州街道の約200mを1頭ずつ駆け出し、3往復繰り返します。

※以前は6頭だったりと、時代により変化はあるようです。

大國魂神社くらやみ祭・競馬式の服装

立烏帽子(たてえぼし:高く立てたままで折らない)、白い鉢巻き、直垂(ひたたれ:左右の前身頃を引き違えて合わせて着る、垂領(たれくび)の上衣と、同色の袴を組み合わせた装束)

大國魂神社くらやみ祭・やぶさめ式とは?

宮司は野口仮屋の儀(のぐちかりやのぎ:大國魂神が府中に降臨した際に、野口家が宿を提供したという、古事にならった儀式)が行われる野口仮屋から神馬に乗り、御旅所(おたびしょ:本社より出た神輿が仮にとどまる所)へ戻り、その北門前で馬上から弓で的を射る神事。

馬に乗って駆け抜けながら矢を射るのではなく、引き馬(ひきうま:ひとが引く)で場所まで行き、止まった状態で的を近づけて馬上から的を3回狙う為、必中となります。

和鞍(わぐら)、和鐙(わあぶみ)を使います。

大國魂神社くらやみ祭の始まりや由来、歴史、起源は?

武蔵国の国府祭(むさしのくにのこくふさい)が起源で、約千年の歴史があり、かつては街の明かりを消した暗闇の中で行っていた事から、現在の名前で呼ばれるようになったそう。

神聖な御霊(みたま)が神社から神輿に移り、御旅所に渡御(とぎょ)するのは、人目に触れる事のない暗闇でなければならないという伝統だそう。

武蔵府中のくらやみ祭として、2010年(平成22年)3月23日に、東京都指定無形民俗文化財(風俗慣習)に登録されています。

大國魂神社くらやみ祭・競馬式・やぶさめ式は、いつ行われるの?

競馬式は、毎年5月3日(祭り4日目)に行われます。

やぶさめ式は、毎年5月5日(祭り6日目)に行われます。

大國魂神社の場所・住所(アクセスと駐車場)

東京都府中市宮町3−1

▼自動車
中央自動車道稲城ICより約13分、府中スマートICより約11分

専用駐車場は無料・有料の両方があります。

▼電車
JR南武線・武蔵野線府中本町駅より徒歩約3分
京王線府中駅より徒歩約8分

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