縣神社・大幣神事とは?

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縣神社・大幣神事(読み方:あがたじんじゃ たいへいしんじ)は、京都府宇治市にある、縣神社で毎年行われます。

全長6mほどの大幣(おおぬさ)「木枠に御幣(ごへい:お祓いなどに使われる紙)、松の枝、3本の黄色い傘(八衢彦(やちまたひこ)、八衢姫(やちまたひめ)、久那斗(くなど)の神が祀られているそう)が差されたもの」を、幣差(へいさし)と呼ばれる大人が担いで町内を行列します。

最後は縣神社前の交差点で3回転し、厄を集めた大幣を地面に落とし、12人の幣差が引きずりながら、あがた通りを駆け抜け、宇治橋の上から川に投げ入れ流します。

縣神社・大幣神事の巡行行列

榊(さかき:神様の依り代、猿田彦面:さるたひこめん)、裃供奉(かみしもぐぶ)、風流傘(ふうりゅうがさ)、杓鉾(しゃくぼこ:雨を呼ぶ鉾)、大弊、騎馬神人(きばしんじん)

縣神社・大幣神事の巡行行列ルート

縣神社→あがた通り→宇治橋西詰→府道15号線→一の坂(馬馳せの儀:まばせのぎ、うまはせのぎ)→本町通り→縣神社前の交差点

交差点で大幣が3回転し宇治橋へ、その後ろを騎馬神人が追いかけます。大幣は宇治橋の上から、川に投げ入れ流します。

縣神社・大幣神事(馬馳せの儀)

一の坂(宇治神社御旅所付近:うじじんじゃおたびしょ)で、騎馬神人が路上を約300メートル駆け抜け3往復半する、馬馳せの儀式が行われます。

▼馬馳せの儀の服装
紙垂(しで:お祓いなどに使われる紙)で覆われた幣帽、白装束、足袋

縣神社・大幣神事の始まりや由来、歴史、起源は?

藤原氏が宇治の平穏を祈願し、始めたのが起源と言われていますが、詳しくは分かりませんでした。

正確には縣神社の祭礼ではなく、大幣座のメンバーによって維持され、預かる事によって現在に至るそう。

大幣神事として、2012年(平成24年)3月27日に、宇治市指定無形民俗文化財に登録されています。

縣神社・大幣神事は、いつ行われるの?

毎年6月8日に行われます。

縣神社の場所・住所(アクセスと駐車場)

京都府宇治市宇治蓮華72

▼自動車
京滋バイパス宇治東出口より約5分

専用駐車場はありません。

▼電車
JR奈良線宇治駅より徒歩約10分
京阪電気鉄道宇治線宇治駅より徒歩約12分

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