日本の在来馬(ざいらいば)に乗り、和鞍(わぐら)、和鐙(わあぶみ)、和銜(わばみ)等を使い、甲冑を身に着け太刀や槍を振るう、弓矢を使った騎射等があります。
・滋賀県近江八幡市の賀茂神社(かもじんじゃ)で、毎年11月最終土曜日に行われる、賀茂神社・馬上武芸奉納祭(ばじょうぶげいほうのうさい)で見る事が出来ます。
・山梨県笛吹市の石和八幡宮例大祭(いさわはちまんぐうれいたいさい)で、毎年・春季例大祭(4月3日)の直近の3月末か4月最初の日曜日に、笛吹川河川敷(鵜飼橋付近)で行われる、石和八幡宮例大祭・甲斐駒流鏑馬神事(かいこまやぶさめしんじ)で見る事が出来ます。
・青森県弘前市の高照神社馬場跡(たかてるじんじゃばばあと)で、毎年6月に行われる、高照神社馬場跡・流鏑馬・笠懸・馬上武芸で見る事が出来ます。
馬上武芸の種類
長巻(ながまき)
大太刀(おおたち)から派生したもので、全体は約6~7尺(約180~210cm)が一般的なサイズ。
刀身が3尺(約90cm)と長く、柄(つか)は3~4尺(約90~120cm)、刀身と柄がほぼ同じ長さで、切っ先の反りが少ないのが特徴。
長刀(なぎなた)、薙刀(なぎなた)
刀身は1~3尺(約30~90cm)、柄は3~9尺(約90~270cm)と、作成された年代によって大きさが異なり、切っ先の反りが大きいのが特徴。
長槍(ながやり)
刀身は0.7尺(約20cm)、柄は約13.2~19.8尺(約4~6m)。
太刀(たち)
日本刀の中で、刀身が2~2.13尺(約60~80cm)、太刀緒(たちお:鞘に装着する紐)で腰から下げるもの。刃は下向きに腰に差します。
馬上武芸の種類(騎射)
弓手追物射(ゆんでおものい)
進行方向「左前方45度」にある的を狙います。
馬手追物射(めておものい)
進行方向「右前方45度」にある的を狙います。
左手で弓を持っているので、持ち手は変えず弓ごと馬の首を越えて右側に構えを変え、体を捻って射る必要があります。
押捩り(おしもじり)
進行方向「左後方45度」にある的を狙います。
弓手下(ゆんでした)
進行方向「左斜め下」にある的を狙います。
馬手下(めてした)
進行方向「右斜め下」にある的を狙います。
左手で弓を持っているので、持ち手は変えず弓ごと馬の首を越えて右側に構えを変え、体を捻って射る必要があります。
連射
複数騎が次々と駆けだし、順々に1つの同じ的を狙います。
馬上武芸の種類(騎射その2・笠懸)
笠懸(かさがけ)は、流鏑馬(やぶさめ)、犬追物(いぬおうもの)と並び、騎射三物(きしゃみつもの)と呼ばれています。
次に解説する流鏑馬よりも実戦的で、的の設置方向や位置が変わります。
小笠懸(こかさがけ)
上記にある弓手下、馬手下と内容は同じですが、こちらは直線を駆け抜けながら、両方を連続して行う為、持ち手は変えず弓ごと馬の首を越えて、左→右→左と入れ替えます。
■馬手筋違(めてすがい)
まずは、進行方向「右斜め下」にある的を狙いすが、弓は左手で持っている為、馬の首を越えて右側に構えを変え、体を捻って射る必要があります。
■弓手筋違(ゆんですがい)
続いて、進行方向「左斜め下」にある的を狙うので、馬の首を越えて反対側に構えを変える必要があります。
遠笠懸(とおかさがけ)
流鏑馬よりも的までの距離が遠く、進行方向左手の下方向(地面に近い)にある的を狙います(水平に設置する場所もある)。
※より詳しい笠懸のルールや服装・動画はこちら
馬上武芸の種類(騎射その3・流鏑馬)
両側を埒(らち:柵の事)で仕切られた直線を走行しながら、鏑矢(かぶらや:先端に卵型で中が空洞の武具を付けたもの)で、進行方向左手にある的を射ます(的の数は3つが基本ですが、直線の長さにより少ない場合もあります)。
神事(しんじ)やイベント等で、伝統的なスタイル(作法、礼法が重んじられ、流派ごとに作法や服装、的等が異なります)で披露されるものと、競技として行うスポーツ流鏑馬もあります。
※より詳しい流鏑馬のルールや服装・動画はこちら
※より詳しいスポーツ流鏑馬のルールや服装・動画はこちら
