萩日吉神社・流鏑馬(読み方:はぎひよしじんじゃ やぶさめ)は、埼玉県比企郡ときがわ町(ひきぐんときがわまち)にある萩日吉神社で、3年に1度行われます。
明覚郷(めいかくごう)の馬場・市川・荻窪の3氏、大河郷(おおかわごう)の横川・小林・加藤・伊藤の4氏、それぞれの地区から当番家を選び、1頭ずつ馬を出して奉納します。
早朝に両当番家から出発し、出発の際や途中立ち寄る場所で行事を行いながら、萩日吉神社へ向かいます。
矢取りっ子の持つ矢立ての紙に、弓に番えた(つがえた)矢の先をあてて一礼する蟇目(ひきめ)、東西南北と中央空に向けて矢を射る四方固めを、各所で行います。
両郷が到着した後、神社西側に特設される両側を柵で囲われた、約130mの直線馬場(ばば)で、朝まとう(あさまとう:朝的)が行われます。
朝まとうは弓矢を使わず、馬場を3回駆け抜けます。1走目はバミセと言い、ゆっくり走る。2走目は手綱を離し、手放しで駆け抜ける。3走目はノッパライと言い、前後左右に鞭を振りながら駆け抜けます。
萩日吉神社・流鏑馬(夕まとう)とは?
まず馬場を1走してバミセを行い、「一」と書かれた的を使って蟇目を行い、次いで四方固めを行います。
夕まとう(ゆうまとう:夕的)は、それぞれ全5回駆け抜けますが、矢を射るのは3回だけになります。
ここから馬が走る前に、介添え役の父親と一緒に両郷の「矢取りっ子」が、先に馬場を駆け抜けます。そしてスタート地点に戻り、これを繰り返します。
明覚郷は3本の矢を持ち、3回とも一の的、二の的、三の的の板的を狙います。
大河郷は1本の矢を持ち、1走目は一の的、2走目は二の的、3走目は三の的を狙います。
スタート地点に戻る度に四方固めを行ってから、次のスタートになります。
4走目は手綱を離し片手に軍扇(ぐんせん)を持って、前後左右に振りながら駆け抜けます。5走目はノッパライを行います。
萩日吉神社・流鏑馬の服装
烏帽子、赤い装束、陣羽織(じんばおり)、馬乗り袴(うまのりばかま)、手甲、足袋
萩日吉神社・流鏑馬の始まりや由来、歴史、起源は?
1233年(天福元年:てんぷく)に、木曽義仲(きそよしなか)の家臣7苗(馬場、市川、荻窪、横川、小林、加藤、伊藤)によって奉納されたことが始まりだそう。
萩日吉神社のやぶさめとして、2005年(平成17年)3月22日に、埼玉県指定無形民俗文化財に登録されています。
萩日吉神社・流鏑馬は、いつ行われるの?
3年に1度、1月第3日曜日(日付は変動する)に行われます。
萩日吉神社の場所・住所(アクセスと駐車場)
埼玉県比企郡ときがわ町西平1198
▼自動車
関越自動車道東松山ICより約29分
当日は交通規制がされ、臨時駐車場が設けられる他、JR八高線明覚駅から無料送迎バスが出ています。
▼電車
JR八高線明覚駅より車で約11分
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