日枝神社・流鏑馬祭(読み方:ひえじんじゃ やぶさめまつり)は、茨城県土浦市にある、日枝神社で毎年行われます。
馬に乗って駆け抜けながら矢を射るのではなく、引き馬(ひきうま:ひとが引く)で的の前まで行き、止まった状態で馬上から的を狙います。
長さ約150mの直線馬場(ばば)に設置された、3つの的を狙います。これを7回行い、合計21回狙います。
日枝神社・流鏑馬祭の始まりや由来、歴史、起源は?
境内にあったネムノキの大木に、大猿が棲みつき里の作物を食い荒らすので、供物を捧げても解決せず、東城寺(とうじょうじ)から稚児(ちご:祭礼等に出る児童)を選び、人身御供(ひとみごくう:生贄)として差し出す事になった。
これを知った、城主の小神野従羅天(おかのじゅうらてん)が、弓の名人である市川将監(いちかわしょうげん)の力を借り、大猿を退治したという伝説を儀式化し、平和と五穀豊穣を祈願する流鏑馬神事となったそう。
起源は定かではなく、810年(弘仁元年:こうにんがんねん)頃からと伝えられている。
日枝神社流鏑馬祭として、1994年(平成6年)1月26日に、茨城県指定無形民俗文化財に登録されています。
日枝神社・流鏑馬祭の流れ
小神野従羅天役と市川将監役は、末裔の当主が務める事になっていて、稚児は東城寺地区の小学生の男児から選ばれます。
稚児は化粧をして、緋色の打掛、頭には山鳥の羽と花飾りの笠をかぶります。
▼小神野従羅天が馬場を走り抜けます(市川将監を呼びに行く)
▼神輿渡御(みこしとぎょ)、神輿が担がれていきます。
▼人身御供の旗と一緒に子供達が走り抜け、稚児が続き4往復し退場します。
▼先走り役の子供達が駆け抜け、緋色の鎧武者姿の市川将監が続き、一の矢場(いちのやば)、二の矢場(にのやば)、三の矢場(さんのやば)で、的を射ていきます。
※各地区から奉納される、ネムノキで作られる、大猿に見立てた的を使います。
日枝神社・流鏑馬祭は、いつ行われるの?
毎年4月第1日曜日に行われます。
日枝神社の場所・住所(アクセスと駐車場)
茨城県土浦市小野127−1
▼自動車
常磐自動車道土浦北ICより約11分
▼電車
JR常磐線土浦駅より車で約20分
つくばエクスプレスつくば駅より車で約18分
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