菱野のおでく警固祭り(読み方:ひしののおでくけいごまつり)は、愛知県瀬戸市(せとし)で、熊野社(くまのしゃ)の例大祭として、毎年行われます。
馬の背に標具(だし:高札(はんげ)に4つの鐘、両脇に御幣(ごへい)、稲穂、シダ)を乗せ、棒の手隊と火縄銃を持った鉄砲隊が守りながら菱野地域内を練り歩き、各所で火縄銃を発砲し、熊野社へ奉納します。
大きな慶事の年は、馬の背に乗せる標具が「おでく」人形になります。
おでくは、1586年(天正12年:てんしょう)の小牧・長久手の戦い(こまき・ながくてのたたかい)の際、羽柴秀吉方の武将であった梶田甚五郎がモデルとなっています。
梶田甚五郎が猿投神社(さなげじんじゃ)へ戦勝祈願に向かう途中に、落ち武者と間違われ惨殺された後、飢饉や疫病が流行った為、祟りではないかと恐れられ、梶田甚五郎を模した人形を標具として奉納した事に由来するそう。
現在は無形民俗文化財継承の為、3年に1度「おでく」が登場します。
熊野社境内では、駆馬と呼ばれる、人馬が疾走する姿が見られます。
菱野のおでく警固祭りの始まりや由来、歴史、起源は?
1862年(文久2年:ぶんきゅう)に、猿投神社(さなげじんじゃ)祭礼へ献馬奉納する合宿と呼ばれる一団への参加が確認されているそうですが、詳しくは分かりませんでした。
菱野のおでく警固祭りとして、2008年(平成20年)9月12日に、瀬戸市無形民俗文化財に登録されています。
菱野のおでく警固祭りは、いつ行われるの?
毎年10月第2日曜日または前後の日曜日(日付は毎年変動する)に行われます。
菱野のおでく警固祭りの場所・住所(アクセスと駐車場)
愛知県瀬戸市菱野地区
▼自動車
東海環状自動車道せと赤池ICより約12分
猿投グリーンロード八草ICより約9分
▼電車
愛知環状鉄道線瀬戸口駅より徒歩約7分
熊野社の場所・住所(アクセスと駐車場)
愛知県瀬戸市東菱野町66
▼自動車
東海環状自動車道せと赤池ICより約9分
猿投グリーンロード八草ICより約7分
▼電車
愛知環状鉄道線瀬戸口駅より徒歩約10分