河尻神宮秋季大祭・さがり馬とは?

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河尻神宮秋季大祭・さがり馬・流鏑馬式(読み方:かわしりじんぐうしゅうきたいさい さがりうま)は、熊本県熊本市にある河尻神宮の秋季大祭(数日間続く)で、毎年行われます。

氏子が14組に分かれ、輪番で年行司(ねんぎょうじ)を務め、年行司から奉納される飾り馬の中から、1頭は神馬(しんめ)として、榊(さかき)と御幣(ごへい:お祓いなどに使われる紙)を背中に乗せます。

2日目に飾馬飾卸(かざりうまかざりおろし)、最終日には飾馬朝詣(あさまいり)、飾馬夕詣(ゆうまいり)と2回奉納され、神前でラッパ演奏と共にお祓いを受け、ラッパを合図に拝殿を3周する宮廻り(みやまわり)を行います。

この後、さがり馬(下がり馬)が奉納されます。

ラッパが鳴り響く中、参道に設けられた、両側を柵で囲われた約150mの直線馬場(ばば)を、馬のたて髪を腕に巻きつけて体を固定した勢子(せこ)が、人馬一体で拝殿へ向かって駆け抜けます。

河尻神宮秋季大祭・流鏑馬式とは?

馬上から的を弓で射る射手(ホンヤス、スケヤス)は、年行司地区から20歳前後の青年2人が選ばれ、参道に設けられた直線馬場を駆け抜けながら、3つの的を狙います。

開始前にホンヤスが片手に梵天(ぼんてん)を持ち、両手を手綱から離して駆け抜け、馬場を清めたあと、ホンヤスが1回、スケヤスが2回駆け抜け的を狙います。

的は薄い板を組み合わせた板的です。

河尻神宮秋季大祭・流鏑馬式の服装

笠(頭頂部に赤か白の飾り)、鎧直垂(よろいひたたれ:鎧の下に着る着物)、射籠手(いごて:弦が袖に当たるのを防ぐ)、箙(えびら:矢を入れる容器)、足袋

※和鞍(わぐら)、和鐙(わあぶみ)を使います。

河尻神宮秋季大祭・さがり馬・流鏑馬式の始まりや由来、歴史、起源は?

1586年(天正14年:てんしょう)に現在地へ遷宮(せんぐう)、翌年に加藤清正(かとうきよまさ)が流鏑馬式・風流舞式(ふりゅうまいしき)・能・獅子舞・笠鉾(かさぼこ)・相撲の儀式を先頭に立って行ったそう。

河尻神宮秋季大祭・さがり馬・流鏑馬式は、いつ行われるの?

毎年10月中旬~下旬の日曜日にかけて数日間(日付と期間は毎年変動する)行われます。

河尻神宮の場所・住所(アクセスと駐車場)

熊本県熊本市南区八幡5−1−50

▼自動車
九州自動車道御船ICより約22分

専用無料駐車場があります。

▼電車
JR鹿児島本線・三角駅(あまくさみすみ線)より徒歩約9分

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