博多どんたく・博多松囃子とは?

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博多どんたく・博多松囃子(読み方:はかたどんたく はかたまつばやし)は、福岡県福岡市で2日間にわたり、毎年行われます。

博多どんたくのルーツと言われ、三福神(福神:ふくじん、恵比須:えびす、大黒:だいこく)の3つの流れ(ながれ:行列)と稚児の流れの4つで、市内を祝ってまわります。

博多どんたく・博多松囃子の4つの流れ

三福神の行列は、肩衣(かたぎぬ)に裾を短くした筒袖のたっつけ袴、白足袋に杉下駄姿で、言い立て(いいたて:太鼓を叩きながら歌われるお祝い)を歌う子供達に続き、同じ服装の大人、3本の傘鉾(かさぼこ)の後に、馬に乗った三福神が続きます。

■福神流
福禄寿(ふくろくじゅ)にちなみ、張り貫き(はりぬき:木型等の元型に、紙や布を糊や漆などで幾重にも重ね、最後に中の型を抜き取って作ったもの)の長い頭、福神の面、白無垢の上に黄絹の打ち掛け、水色袴、唐うちわ

■恵比須流(夫婦)
・男恵比須は烏帽子、恵比須の面、右手に釣り竿、左脇に大きな鯛を抱え、錦の袖無し羽織、紫袴

・女恵比寿は天冠(てんかん)、恵比須の面、左手に玉を抱え、右手に檜扇(ひおうぎ)、赤系の袖無し羽織、緋袴

■大黒流
黄絹の頭巾、大黒の面。緞す(どんす:地が厚く光沢の多い絹織物)の服、白袴、紗金袋(しゃきんぶくろ)を背負い、打出の小槌、米俵を左右につけた馬に騎乗

■稚児流(舞姫)
天冠、舞衣(まいぎぬ)、緋袴姿で稚児舞を披露

博多どんたく・博多松囃子のルート(順路)

三福神の行列は各所を表敬し、各流の代表が口上を述べ、祝(いお)ーたぁーのかけ声で、全員でかけ声と両手を挙げて祝福。

福神は唐うちわを左右に振り、男恵比須は釣り竿を左右に振り、女恵比須は檜扇を左右に振り、大黒は打ち出の小槌を上下に振って祝います。

一束一本(いっそくいっぽん:半紙1束と白扇1本)と祝儀を答礼として受け取ります。

ルートは変更になる場合があるので参考程度に。

▼5月3日
櫛田神社(くしだじんじゃ)→土居筋→川端商店街→博多区役所→JR博多駅周辺→市民パレード先導→築港関係→崇福寺→福岡県警察本部・福岡県庁→西門橋→呉服町交差点付近

▼5月4日
櫛田神社→中央区巡回→福岡縣護国神社→国体道路東進・天神各所→福岡市役所・4流合同で福岡市・市議会→福岡中央警察署→渡辺通・春吉方面→中州周辺・櫛田神社

博多どんたく・博多松囃子の始まりや由来、歴史、起源は?

貝原益軒(かいばら えきけん)著の筑前国続風土記(ちくぜんのくにぞくふどき)に、1179年(治承3年:じしょう)の正月15日に松囃子を取行うと記載されているそうで、1962年(昭和37年)に福岡市民の祭り博多どんたく港まつりとなり、現在に至ります。

博多松囃子として、2020年(令和2年)3月16日に、国指定重要無形民俗文化財に指定されています。

博多どんたく・博多松囃子は、いつ行われるの?

毎年5月3日・4日に行われます。

博多どんたく観光桟敷券

有料桟敷席は全て自由席で再入場可。3月頃からチケットが販売されます。

明治通り沿いの水上公園内(福岡県福岡市中央区西中洲13)に設置されます。

※参考価格(詳しくは公式HPで確認してください)
前売り3,500円、当日4,000円で過去に売り出されています。

博多どんたくの場所・住所(アクセスと駐車場)

福岡県福岡市博多区中洲付近・どんたく広場(メイン会場、パレード会場)

▼自動車
福岡高速環状線天神北ICより約7分

専用駐車場はありません。

▼電車
福岡市地下鉄空港線・箱崎線中州川端駅より徒歩約3分
福岡市地下鉄空港線天神駅より徒歩約6分

櫛田神社の場所・住所(アクセスと駐車場)

福岡県福岡市博多区上川端町1−41

▼自動車
福岡高速環状線天神北ICより約11分

専用有料駐車場があります。

▼電車
福岡市地下鉄七隈線櫛田神社前駅より徒歩約2分
福岡市地下鉄空港線祇園駅より徒歩約5分
山陽新幹線・九州新幹線・JR鹿児島本線・福北ゆたか線・博多南線、福岡市地下鉄空港線・七隈線博多駅より徒歩約14分


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