岡八幡宮・流鏑馬神事(読み方:おかはちまんぐう やぶさめしんじ)は、三重県伊賀市にある岡八幡宮の春祭りで、毎年行われます。
馬上から的を弓で射る射手(いて)は、境内に設けられた長さ約70mの特設直線馬場(ばば)を駆け抜けながら、1つの的を狙います。
矢を番える(つがえる)動作の間に、「陰陽(いんよー)」という声を発します。
スタート地点を馬場元(ばばもと)と呼び、ゴール地点を馬場末(ばばすえ)と呼びます。
的は一辺約55cm(一尺八寸)の杉板。
馬場の両側には埒(らち)が設けられ、進行方向の左側に的があり、的側は男埒(おらち)と呼び、反対側は女埒(めらち)と呼びます。
岡八幡宮・流鏑馬神事の服装
▼鎌倉時代の狩装束
綾藺笠(あやいがさ:いぐさを編んで裏に布を張った笠)、立烏帽子(たてえぼし:高く立てたままで折らない)、鎧直垂(よろいひたたれ:鎧の下に着る着物)、行縢(むかばき:鹿の夏毛で作られる)、射籠手(いごて:弦が袖に当たるのを防ぐ)、太刀、前差し(まえざし)、弦巻(つるまき)、箙(えびら:矢を入れる容器)、物射沓(ものいぐつ:革製のくつ)
▼江戸時代の軽装束
騎射笠(きしゃがさ:竹を編んで漆塗りにしたもの)、筒袖(つつそで:和服の袖の形)の紋付(もんつき:家紋の入った着物)、小袴(こばかま:すその短い狩り用の袴)
鏑矢(かぶらや:先端に卵型で中が空洞の武具を付けたもの)を射ます。
※和鞍(わぐら)、和鐙(わあぶみ)、和銜(わばみ)を使います。
岡八幡宮・流鏑馬神事の始まりや由来、歴史、起源は?
1190年に源頼朝(みなもとのよりとも)の命で、鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)の末社として創建され、祭礼の際には必ず行われていたそうですが、長らく途絶えていたのを1997年(平成9年)に復活させ、現在に至るそうです。
岡八幡宮・流鏑馬神事は、いつ行われるの?
毎年4月15日前後の日曜日(日付は毎年変動する)に行われます。
岡八幡宮の場所・住所(アクセスと駐車場)
三重県伊賀市白樫3638
▼自動車
名阪国道白樫ICより約2分
専用無料駐車場があります。
▼電車
JR伊賀鉄道伊賀線上野市駅より車で約12分
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