ドマ・ヴァケラとは?

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ドマ・ヴァケラ(Doma Vaquera)は、幅20m×長さ60mの馬場(競技場:アリーナ)内で、左手のみで手綱を持ち演技を行う競技です。

スペイン・アンダルシア地方の牧牛作業(闘牛用の牛の管理)に由来する馬術で、騎手と馬が一体となってスムーズな動き、躍動感(推進力)、正確さが試されます。

従順さ、バランス、落ち着き、柔軟性、技術の組み合わせの複雑さで評価され、総合点で評価される競技です。最上位クラスでは、音楽とのリズムも審査対象です。

常歩(なみあし、英語ではwalk:ウォーク)と、駈歩(かけあし、canter:キャンター)、襲歩(しゅうほ、gallop:ギャロップ)のみで行われ、速歩(はやあし、trot:トロット)は使いません

ドマ・ヴァケラのルール

スペイン王立馬術連盟(RFHE:Real Federación Hípica Española)認定競技になる為、ここで規定されているドマ・ヴァケラのルールの一部を解説していきます。

右手は歩く時には騎手の太ももに、歩き以外では騎手の腹部の前に置きます。

クラスにより差はありますが、演技がスタートしてから最大8分までとなっています。

※4歳未満の馬は、いかなる競技会にも参加出来ません。

ドマ・ヴァケラの規定演技に必要とされる技術と動画

パソ・カステリャーノ(Paso castellano)

首を高く丸め、頭の位置は垂直に近づき、規則正しく早いテンポの4拍子の歩法です。パソは常歩(なみあし)、英語ではwalk(ウォーク)。

ブエルタ(Vuelta)

パソで直径6、8、10mの指定された円を左右で描きます。

オチョ(Ocho)

同じ大きさの円で八の字を描きます。八の字の中心で一度、馬を真っすぐにしなければいけません。

アポヨ(Apoyo)

進行方向に向かって、左右の脚を交差させながら、斜め横方向に動く。英語ではHalf-pass(ハーフパス)。

パソス・デ・コスタード(Pasos de costado)

進行方向に向かって、左右の脚を交差させながら、真横方向に動く。英語ではFull-pass(フルパス)。

ピルエタ・ディレクタ(Pirueta directa)

直線から回転する方向の内側の後肢(こうし)を支点に、前肢(ぜんし)が円を描くように180度(又は360度)旋回します。

ピルエタ・インベルサ(Pirueta inversa)

直線から回転する方向の内側の前肢を支点に、後肢が円を描くように180度(又は360度)旋回します。

アポヨ・アル・ガロペ(Apoyo al galope)

駈歩で進行方向に向かって、左右の脚を交差させながら、斜め横方向に動く。

カンビオス・デ・ピエ(Cambios de pie)

駈歩中に左前足を前に出す左手前、右前足を前に出す右手前を、空中で入れ替えます。空中踏歩変換(とうほへんかん)英語ではFlying change(フライングチェンジ)。

メディア・ブエルタ・アル・ガロペ(Media vuelta al galope)

駈歩で、直線から回転する方向の内側の後肢を支点に、前肢が円を描くように180度旋回します。

ブエルタ・ソブレ・ラス・ピエルナス・アル・ガロペ(Vuelta sobre las piernas al galope)

駈歩で回転する方向の内側の後肢を支点に、前肢が円を描くように、最大5歩までで360度旋回します。

アレアール・テンプラール・イ・ドブラール(Arrear, templar y doblar)

襲歩で一気に加速して前進し、スピードを落とし(急停止じゃない)、U字で折り返し、襲歩で一気に加速して前進し、スピードを落とします。

パソ・アトラス・コン・サリダ・エン・アレメティダス(Paso atrás con salida en arremetidas)

後退したあと、襲歩で一気に加速して前進します。これを2回繰り返します。

ドマ・ヴァケラの服装

・帽子(つばが広く、色は黒・灰色・茶色)

・アンダルシア風ショートジャケット(黒のベスト、腰に巻くサッシュ、ネクタイ)色は黒・灰色・茶色・紺色・ベージュ

・白または無地のシャツ

・体にフィットするズボン(ズボンカバーを履く場合は、裾が白い折り返し付きにする)裾にぶら下げる小さな装飾のカイレレス(caireles)も可

・ブーツ(ひざ下までで届く事)色は黒・茶色

・拍車(白いベルトかヘーゼル色のベルト)5.5cmを越えてはいけません

ドマ・ヴァケラ用の鞍

前後が高く深いのが特徴で、羊毛の鞍カバー付き、脚に乗せる毛布(長さ140~160cmで先端のフリンジを含む)付き。

-乗馬競技や乗り方の種類